親から借りた資金が贈与とみなされないためには?
親から借りた住宅資金を贈与とみなされないためには、次のようなポイントを押さえておきたいです。
■借り入れの内容や返済計画を書面に残しておく
⇒ たとえ親子であっても、借入金額や金利、返済方法、返済方法を記入した「借用書」などを作成しておくようにします。
⇒ 印紙は必要ですが、手書きの簡単なものでOKです。
■1%程度の金利を設定する
⇒ 金利がゼロであったり、極端に低い金利の設定だと、借りた人に経済的な利益が生じることになるので、それに対して贈与税が課せられるケースがありますので注意が必要です。
⇒ 少なくても1%程度の金利を設定して、その金額を返済していくと安心です。
■定期的な返済と返済の証拠を残す
⇒ 借りてから返済まで1年も2年も間を空けたりしないで、借りた翌月から定期的に返済するようにします。
⇒ 親の銀行口座に振り込むなど、返済履歴を明確に残しておくことが重要です。
■常識的な返済期間を設定する
⇒ 返済期間は親の年齢を考えて設定します。例えば、親が70歳であるのに返済期間を35年としてしまうと、完済時には親は100歳を超えてしまうことになります。
⇒ このような返済期間を設定することは常識に反しますので、親が80歳くらいまでには完済できる返済期間を設定するようにしたいです。
親から資金を借りるメリットは?
親から住宅資金を借りる場合のメリットとしては、金融機関のような審査がないことがあげられます。
とはいえ、住宅ローン減税は適用になりませんし、口座引き落としができませんので、自分で確実に返済していく意思の強さが必要になる点はデメリットといえるのかもしれません。
|